組織ブランディング戦略

歯科技工士に関する情報はあまり社会に知られていないことから、積極的に情報発信することによって国民に関心を持ってもらうことが必要です。また、歯科技工士のナショナルセンターである日技の「ブランド力」を戦略的に高め、社会的認知に応用することも求められます。

現状と課題

〇現在、外部向け広報活動としては、ホームページやブログによる情報発信、入れ歯感謝デー市民公開講座の開催、献血ボランティア活動におけるポケットティッシュ配布等の活動を行っており、一定の成果をあげていますが、今後は個々の事業を戦略的にまとめて対応することも必要です。

〇日技ではロゴマークの活用として、生涯研修多周期修了者にロゴマークをあしらったバッジを進呈しているほか、クールビズ対応のシャツ、クリアファイル等のノベルティグッズを製作していますが、今後は使用規則の周知を徹底し、地域組織での積極的な活用も促進する必要があります。

〇就労歯科技工士の年齢構成を見ると20歳代の若年層が際立って減少していることから、我が国の歯科医療を持続発展させるために、次世代の歯科技工士をめざす若者を増やすための活動が求められています。

戦略の体系

具体的施策

2-1.歯科技工士の社会的認知促進等のための国民向け広報活動の展開
〇歯科技工士の環境整備には、その実態を社会に周知するとともに、歯科技工を通じて歯科医療の普及啓発に貢献することが求められます。
〇そこで、地域組織等が市民公開講座を定期的に開催するための基盤づくりを始め、国民向け広報活動の展開を図ります。
2-2.「会章」、「ロゴマーク」等の積極的な活用による社会アピールの促進
〇日技ブランドの証である「会章」は、会員の誇りとして大切に管理運用しなければなりません。特に「会員バッジ」、「終身会員専用バッジ」は会員のみが身に付けることができるものです。
〇また、新たに制定した「ロゴマーク」、「ロゴタイプ」は、今後、地域組織を含めた活用が期待できることから、情報発信用のイメージツールとして積極的に展開していきます。
〇これらの活用と組織の充実によって、日技を医療関係従事者の職能集団としてふさわしい「ブランド」に育てなければなりません。
2-3.「デンチャーマーキング」事業等の調査研究と実施する地域組織支援
〇義歯の個別識別を目的とする「デンチャーマーキング」事業等については、老人福祉施設等で、地域組織が中心となって個別に実施し、成果を残してきました。
〇しかし、その実施にあたっては、医療とボランティア活動という観点から整理して対応することが求められています。
〇そこで、ナショナルセンターとして、この調査研究をおこない、事業実施マニュアル等を整備して地域組織等の活動を側面から支援します。
2-4.『歯科技工所常備録(DLファイル)』の活用推進
〇歯科技工士法施行規則で定められた「歯科技工所の構造設備基準」と厚生労働省医政局通知の「歯科技工所における歯科補てつ物等の作成等及び品質管理指針」は、歯科技工所で業務に従事する者にとって欠かせない規範です。
〇これらを遵守するためのツールとして会員の特典である『歯科技工所常備録(DLファイル)』の活用を推進していきます。
2-5.次世代の歯科技工士をめざす若者を増やすためのキャンペーン活動
〇就労歯科技工士の年齢構成は、20歳代の若年歯科技工士が際立って減少しています。我が国の歯科医療を持続発展させるためには、次世代の歯科技工士をめざす若者を増やすための活動が求められています。
〇そこで、今おこなっている社会PR用パンフレットの活用や歯科技工士教育機関との連携も視野に、医療関係従事者として働く歯科技工士の姿を社会にアピールするキャンペーン活動の取り組みを進めます。

具体的施策の実施工程

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