第80回  代議員会 会長挨拶
社団法人 日本歯科技工士会
会長 中西 茂昭
 


第80回代議員会会長挨拶

 第80回代議員会開催にあたりご挨拶を申し上げます。
 まず、先に行われました第20回参議院議員通常選挙では、皆様方から多大のご支援をいただきながら、私自身の力不足によって、結果として敗北しましたことに、衷心より、お礼とお詫びを申し上げます。
 無念な結果ではありましたが、多くの教訓・財産を得ましたことも事実であります。私も候補者として懸命に務めさせていただき、全国の多くの皆様から沢山の感動を与えていただきました。またこの間の貴重な機会を活かし、東の街頭や西の演説会で、歯科医療の貢献と大切さ、歯科技工士の環境改善の必要性、医療専門職の課題の主張等を、おそらく何万人もの人々に訴えさせていただきました。とりわけ、社会保障の中の重要な柱のひとつである医療、その医療の中の歯科医療の役割、そこに歯科技工を相対化させる発信ができました。歯科技工および歯科技工士が法的認知を得て半世紀、先人の積み上げがこんにちを築き、平成のいまに生きる我々が懸案解決に果敢に挑み、そして次へと繋ぎます。もとより良質な国民歯科医療の確保に資するべく、歯科技工および歯科技工士は存在いたします。
そのための環境整備は当然かつ急務であります.選挙結果を冷静客観的に分析し、戦略的な対策によって、引き続き、前進への旗をさらに高く掲げてまいりたいと存じます。
                  
 さて、歯科問題について申し上げます。
 歯科診療報酬の決定過程に係る贈収賄罪起訴は、隣接業種として大きな衝撃であります。日本歯科医師会の中枢、まして中央社会保険医療協議会委員等においてこうした疑いをかけられたことは極めて残念であります。歯科における施策や歯科診療報酬について、歯科技工士会は長い闘いを続けてまいりました。今回まさにその問題を取り扱う者たちの社会的な正当性が問題とされております。これまで長きに亘り歯科技工士の主張が捨て置かれ、我々が不作為とまで述べてきた、その源を見る思いがいたします。歯科技工士もまた、こうした悪弊による不利益を被ってきたと言わざるを得ません。ひろく国民の皆様ならびに国政担当者には、こうした歯科における過去の体質が、歯科技工の施策において当然の改正や構築の妨げとなっていたことに着目され、歯科問題の峻別を図り、妥当な改善へ向けての理解と協力を求めるものであります。同時に、歯科技工士として百年を超える歯科社会の保健貢献が、本件をもって決して失われるものではないことを強く訴えたいと思います。歯科医療は、従前からそうであったように、これからも健康で快活な国民生活を支える重要な保健分野であり続けます。歯科医師を中核とする市井の歯科医療チームは、現時点でも日々、人々の健康で快活な生活に寄与し、わが国の健康寿命に役立っております。
当該事案への秩序ある判断を、こうした基礎理解のうえで待ちたいと考えます。また、新しく発足された日本歯科医師会におかれては、本件を必ずや保健担当者としての再構築の契機にされるものと信じます。日本歯科医師会は、昨平成15年に百周年を迎えられました。ならばこそ、歯科医療界の「新しい世紀」が構築される好機でありましょう。日本歯科技工士会は、国民の皆様への職責をひたすら果たしてまいります。我々は、チーム医療を当然とし、社会規範を遵守する新しい歯科医療界を望み、そのために尽してまいります。

 その私たちは、明年9月の今日「歯科技工士法制定ならびに日本歯科技工士会創立50周年記念大会」を開催します。半世紀の歴史は貴重です。歴史は遠い過去ではありません。現在もまた歴史なのです。同じ時期、同じ会場で、第13回アジア・太平洋地域歯科技工士会協議会や日本歯科技工学会第27回学術大会も開催されます。日本歯科医師会をはじめ関係諸団体の代表者の方々、ならびに日本医療技術者団体連絡協議会の多くのコ・スタッフも参加されます。皆様方にはこの大きな節目の記念大会を、一丸となって成功にお導きいただきますようお願いをいたします。また、ここにきて混合診療の検討、さらには歯科技工士教育の四大設置の嬉しいニュース等は、私たちを取り巻く基礎的条件の大きな変化を示しております。日技としてそれぞれに注目し周到な対応をしてまいります。

 最後に、本代議員会も数えて80回となりました。改めましてこんにちまでの諸先輩方に感謝と敬意を申し上げると共に、本日も、議長団の差配のもと、代議員の皆様の建設的な議論によって、意義ある代議員会となりますことを期待いたしましてご挨拶といたします。
 ありがとうごぎいました。


平成16年9月18日
社団法人 日本歯科技工士会

会   長    中  西  茂  昭