会長就任所信

会長就任所信
 
公益社団法人日本歯科技工士会
会長  森  野 隆


 この度、第11回社員総会(2022年6月18日開催)の議決により、15名の理事と2名の監事が選出され、定款の定めにより私 森野 隆が代表理事(会長)に選定され、今後の会務を執行することになりました。
 改めて、杉岡前会長を筆頭とする前役員の皆様のこれまでの奮闘とご努力に感謝し、心からお礼を申し上げます。私は、創立67年を迎えた日技の会長として向こう2年間、新役員全員とともに法令ならびに定款で定める職務を真摯に執行することを、決意をもってお約束いたします。
 また今回、本会創立以来初めて、本会と日本歯科技工士連盟の会長を別々の者が担当することになり、これに対して懸念される方もいらっしゃるかと思いますが、密接に連携し政策実現のために力を合わせ、活動を進めて参りますことを重ねてお約束いたします。
 日技は、年を重ね引き継いできた医療系学術団体として、その力を十分に発揮し,国民の健康と歯科技工界に貢献してきたと認識しております。それぞれの時代にあって、様々な活動を行い、積み重ねてきた歴史の中で、ここ数年の歯科技工士を取り巻く環境は大きく変化してきています。私達は、長期的将来を見据えて、今は何をなすべきか忌憚なく意見交換し、合意形成のもと積極的に活動を推進して参ります。
 そして、政策実現を推し進めていくためには、会員増強による組織拡充が喫緊の課題です。「日技に入会していないと、歯科技工を業として行うには不都合になってきた」と実感してもらえる強靱な組織を構築し、多くの仲間が集まってくる日技にしていかなければならないと考えております。また、現在まで築き上げてきた厚生労働省との関係性の継続はもとより、日本歯科医師会をはじめとする歯科関連団体との関係性を重視するとともに、日本歯科技工学会、全国歯科技工士教育協議会(全技協)、日本歯科技工所協会(歯技協)に代表される歯科技工関連団体との団結は、今後益々重要で不可欠なものになると考えております。そのために私は、歯科技工界が一丸となって方向性を定めることができるように積極的に活動し、国民のため、歯科技工士のために精一杯尽力して参る覚悟であります。
 また、情報開示のスピードアップにも努め、会員の皆様方が不安を感じられるようなことが生じた際には,一刻も早い解決につながるよう努めて参ります。歯科技工を業としている方々が、安心して充実した業務を行うことができるようにすることも、会長である私に与えられた使命だと強く感じております。歯科技工界の次代を担う方々に、明るい未来を引き継いでいくのは、現在を担う我々の務めと承知しておりますし、まず今の現状にどう対処するかも極めて重要な課題だと認識しております。この使命を全うするために、私は全身全霊で会務に邁進する覚悟であります。
 皆様におかれましては、これまで以上のご支援とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げる次第でございます。

 
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