Office-Nichigi戦略

ナショナルセンターの組織を効率的に運用するためには、日技の事務局機能の整備が不可欠です。特に、ITツールを使った事務処理は新たな可能性が広がります。

現状と課題

〇現在、生涯研修の受講受付および登録業務については、手作業であるため地域組織の事務に大きな負担となっています。また、歯科医師会や歯科衛生士会等のナショナルセンターはすでに会員証のカード化が完了していますが、日技には会員が身分を証明するための会員証がありません。

〇日技ではこれまで、会議資料等は出席者個々に紙媒体として配付していました。しかし、省エネ・省資源が求められる現代社会においては、ペーパーレス化等の推進により環境負荷の低減に貢献することは社会的要請です。そのためには、ITツールの積極的な活用を検討していく必要があります。

戦略の体系

具体的施策

6-1.スマートカードの導入による会員情報の一元化
〇時代に即した会員証として、スマートカード(ICカード)(※2) 化による導入が求められています。
〇カードの導入により、生涯研修受講登録や履歴の閲覧が迅速におこなわれるほか、会員情報等の一元化が可能になり、地域組織の事務負担軽減にもつながることから、その導入を検討します。
〇同時に、個人情報の保護、カードリーダーの整備なども進めていかなければなりません。
※2:名刺サイズのカードにICチップを搭載して、情報を記録できるようにしたもの
6-2.グループウェアによる情報共有密度の強化
〇グループウェア(※3) の導入により、役員と事務局の情報共有密度が格段に増して、会務の効率化が期待できます。
〇また、積極的な活用によって、時間と場所からの解放が実現し、それぞれの負担軽減につながることから、その導入を進めます。
※3:複数のユーザーがコンピュータを利用し、お互いに協調して業務を進めることを援助するためのソフトウェア
6-3.ファイルの共有化とペーパーレス化の推進
〇オンラインストレージ(※4) を積極的に活用することによって、理事会資料などの事前閲覧や各事業部門の資料保管にも利用できることから新たな展開が期待できます。
〇また、館内限定タブレット型PC、電子掲示板等の利用によって、紙媒体が削減され事務処理の簡素化と環境負荷の低減に貢献できることから、これらの取り組みを進めます。
※4:インターネットを通じて、データを保管するためのディスクスペースを貸すサービス
6-4.過去資料のデータベース化と管理システムの構築
〇組織にとって、各種資料の管理と活用が重要な戦略であることから、過去の資料をデータベース化して利用しやすい状態で保管することによって、会務執行の効率化を図ります。
〇また、その保管には情報の安全管理が不可欠であり、そのためのシステム構築も必要になることから、これらの取り組みについて調査研究をおこないます。
6-5.各事業部門の事業実施マニュアルの整備
〇各事業部門の事業の円滑な実施は、組織にとって欠かせない取り組みです。また、役員交代時の引き継ぎ資料の整備も必要です。
〇そこで、事業の実施マニュアル等を整備し、事業の円滑な実施に努めます。
6-6.効率的な事務局運営のための環境整備
〇歯科技工士会館は、今年で築34年目を迎えることになり、ソフト面の環境整備とともに、事務局職員が効率的に職務をおこなえるよう事務室の改修計画を検討します。

具体的施策の実施工程

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